歩行時の足の床接触は図のようになっています(「観察による歩行分析」Kirsten Götz-Neumann、医学書院より)。
かかとから順に親指まで荷重がかかっていきます。
これは足部の動き(ロッカーファンクション)と対応しており、これがスムーズにはたらくことで歩行時の前方推進力を生みだしています。
このうち、3番目に注目すると、足の指がしっかりと床に着いているのが分かります。このときに、足指が支えるようにはたらくことで蹴りだしが安定するわけですね。
つまり足の指の力が出せることが歩行にとって非常に重要になります。
これには、
①足の指が十分に曲がること
②足の指を曲げる筋力があること
の両方が必要です。
もし足に問題があって、靴や靴下の母指球あたりが破れやすいという方は、足指の力が低下しているかもしれません。
足指のストレッチや筋力トレーニングで改善するかもしれませんよ。
筋力トレーニングには、背伸びをするようにつま先立ちになって、足指の力でバランスをとるという方法もおすすめです。
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