ふくらはぎは、手が届きにくいためしっかりしたセルフケアがしにくい部位ですが、フォームローラーなどの道具を使うことでより簡単にほぐすことができます。
ふくらはぎについている主な筋肉
一番、表層についているのが腓腹筋です。
これは大腿骨からかかとまでついていて、膝と足首の二つの関節をまたいでいるという特徴があります。このような関節を二関節筋といって、大腿直筋や上腕二頭筋などがあります。
二関節筋は、二つの関節を同時に動かすため、大きなトルクを出すことができるのが特徴です。
腓腹筋の場合は、歩行周期のミッドスタンスからターミナルスタンスで前方推進力を発揮するといわれています。
腓腹筋の下にはヒラメ筋があります。
こちらは下腿の後面からかかとまでついている単関節筋です。
単関節筋は、一つの関節の安定性を高めるはたらきがあります。
したがって、ヒラメ筋は足関節の安定化にかかわっていると考えられます。
こちらも歩行周期では、ミッドスタンスからターミナルスタンスではたらいており、かかとを上げた状態での足関節の安定化をしていると思われます。
ヒラメ筋の下には、後脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋などがあります。
こちらはかかとより先の足の裏までついており、足底を含めた足関節の安定化にはたらいているといわれています。足部のアーチ構造やロッカーファンクションにもかかわっているため、問題があれば解消しておきたい部位です。
ふくらはぎには、歩行時に重要な働きをする筋肉がいくつもついていることがお分かりいただけたでしょうか?
フォームローラーでふくらはぎほぐし
およそふくらはぎの筋肉が分かったところで、実際にほぐしていきましょう。
ほぐしていくときに、だいたいどの筋肉をほぐしているのかイメージしながら行うとさらに効果が増すと思います。
フォームローラーの上にふくらはぎを乗せて、動かしながらコリを探します。
コリが見つかったら反対の足を乗せてさらに圧をかけます。
そのまましばらく圧をかけてみてください。
さらに足首を動かしたり、左右に転がしたりしてゆるめていきます。
痛いけれども気持ちいい、あるいはリラックスできるくらいの強さがいいですね。
さらに圧をかけたい場合は、お尻を浮かせてみてください。
結構、効きますよ。
痛みが強すぎるときは、あまり無理しないでください。
痛すぎると身体が防御反応を起こしてしまって、筋肉が固くなって逆にゆるんでいきません。
まとめ
ふくらはぎには歩行にかかわる重要な筋肉がたくさんついています。
もしこの筋肉が固くなってしまうと、歩行時の蹴り出しが悪くなり、殿部や腰部で代償することになったりして腰痛の原因にもなりかねませんし、こむら返りしやすくなったり、つま先が上がりにくくなって転倒のリスクも高まります。
もしふくらはぎが疲れているなら、簡単なケアをするだけでも、足が軽くなる
セルフケアを習慣にして元気な身体を手に入れましょう!
指で狙ったところをしっかりほぐしたい方はこちらもご参照ください。
コメント