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【すねの痛みに】前脛骨筋ほぐし

前脛骨筋は、すねの前についている筋肉で、つま先を上げる働きをしています。

ただ、歩行時にはまた違ったはたらきがあります。
こちらは前脛骨筋の遠心性収縮(収縮したまま引き伸ばす)によって、かかとが地面に接地したときに足底がペタンと下に落ちるのを制動します。
さらに引き伸ばされた前脛骨筋がばねのように力を出して、下腿を前方に引っ張り、スムーズに前方への推進力が引き出されます。
これをヒールロッカーといいます。

ヒールロッカー(Kirsten Götz-Neumann「観察による歩行分析」医学書院)

ヒールロッカーはロッカーファンクションといわれる足部のはたらきの一つで、歩行時の前方推進力を生みだす重要な機能です。
これにかかわっているのが前脛骨筋というわけです。
ウォーキングをしっかりやられる方は疲れやすい筋肉と言えるでしょう。

またここが疲れてトリガーポイントができると、足の親指まで痛みが出ることがあります。

前脛骨筋のトリガーポイント関連痛(Travell & Simons’ Myofascial Pain and Dysfunction (WOLTERS KLUWER, 2018))

さあ、今回の前脛骨筋ほぐしは3段階です。
 1)親指でほぐす
 2)ボールでほぐす
 3)ストレッチ

親指でのほぐし方は簡単です。
前脛骨筋を親指で押さえて、コリを見つけたらしばらく待ちます。
さらに押さえたまま、つま先を上げ下げして動かします。

次にボールを使ってほぐします。
マッサージボールを前脛骨筋に当てて、その上に体重をかけて乗ります。
これは結構痛いことがありますので、強さを調節しながら行ってください。

最後にストレッチです。
前脛骨筋がしっかり伸びるように足首を少しだけ内側に入れるといいかもしれません。

いかがだったでしょうか?
前脛骨筋は意外と疲れやすい筋肉です。しっかりとケアしてあげることで、歩行するときに足が軽くなるのではないかと思います。
ウォーキングは健康のために非常に良い運動です。
前脛骨筋を良好に保って、歩きやすい下肢にしましょう!

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