四十肩などの後遺症で、肩が上がりにくくなってしまった場合、棘上筋の機能不全が原因かもしれません。
棘上筋は、肩甲骨の上の方から上腕骨頭についており、肩を上げるときにはたらく筋肉です。
棘上筋がはたらかないとなぜ肩が上がりにくくなるのか。
図で説明したいと思います。
肩を上げる筋肉は、棘上筋と三角筋があります。
棘上筋が効いていれば、上腕骨頭が関節に引き付けられ、回転軸が安定します。
そのため、三角筋が働いたときにきれいに骨頭が回転しながら肩が上がっていきます。
一方で、棘上筋がはたらいていない場合、上腕骨頭が不安定になるため、回転軸はグラつきます。
そこに三角筋が働いてくると、骨頭は上方に引き上げられ、肩甲骨の肩峰にぶつかってしまいます。
そこからそれ以上肩を上げようとすると、肩甲骨ごと上げるような形になります。
ですから、棘上筋が固くなったり、動きが悪くなると肩が上がりにくくなるというわけです。
動画では棘上筋のセルフケアの方法をご紹介しています。
肩が上がりにくい方はぜひお試しください。
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